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リトル・フォレスト 夏・秋のtoshiのレビュー・感想・評価

4.5
橋本愛さんの語りがとても優しくて心地よい作品。
でも彼女演じるいち子は田植えをして稲を刈って、野菜を育て、合鴨農法で飼っていた合鴨をさばき、マキを割り、チェンソーで木を切ったりととってもたくましい今作でもありました。

東北の田舎にある集落に住むいち子。いち子は母福子と一緒に暮らしていましたが、福子は突然居なくなり一人で住むことに。
母の後姿を見て育ったからか、いち子は一人たくましく慣れた手つきで農作業に勤しみます。
質素だけど手間をかけるいち子の料理はどれも美味しそうでした。
でもずぼらと思っていた母の料理の方がもっと手間がかかっていたしそして優しかった。
全て一人でなんでもやるいち子ですが、それが当たり前の様で全然大変に見えません。田舎で暮らすことは本当に大変なのですが、いち子の当たり前な姿は本当にたくましかったです。

見た目の派手さではなく質素だけど、その素材を育てている過程も丁寧に描いているので登場する料理がどれも美味しそうでした。
中でも栗の渋皮煮と合鴨のソテーは観ているだけで絶品なのが伝わりました。
ほのぼの、優しい気持ちになりたいときにお勧めの作品です。

【余談】
本日は苦手分野作品ミッドサマーを鑑賞するつもりでした。ホラー好きではなりませんが、評判良いので一昨日オンラインチケットを購入。
でも今日になって何か乗り気でない。そんな時に苦手分野鑑賞はキツイなぁとか、しかも長尺だしと思って来たら出かけるのも億劫になってきました。とりあえず席の込み具合をチェックしておくかとWebで確認したところトナラーさんが!!それ見て完全に行く気をなくしスルーしました。
無駄になったチケットが、ファーストデイで若干安くなっていたのがちょっと救われました。
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