たき

リトル・フォレスト 冬・春のたきのレビュー・感想・評価

3.0
前作を凌駕する飯テロ具合ではありますが、事の顛末が気になりすぎてなかなか入ってこない。はよう、おいしいのはわかったからはよう真相を教えてはよう。
それぞれの料理がいい感じのメタファーにはなってはいるんですけどもね、もちろん。

酸いも甘いもあるこの世の中の、甘いものだけを追い求めてしまってたわけですかね。
こと食すことに関してはあまねくすべての事象と可能性を検証しようとするくせにね。
食は、ようは化け学の世界ですから、それそのものだけでは苦かったり辛かったするものだったとしても、なにかと組み合わせることでいくらでも甘くなったりするかもしれない。
苦く辛いままでも、なにかのきっかけで、うまいと、認識することができるようになるかもしれない。
考え方ひとつで、円が螺旋に見えるように。

松岡茉優が圧巻の演技力ですな。
けんかしちゃうとこは本気でヒリヒリしちゃいました。
たき

たき