ちろる

リトル・フォレスト 冬・春のちろるのレビュー・感想・評価

4.2
夏.秋バージョンに加えてイチ子ちゃんの過去や、人生についてなどにももう少しだけ掘り下げていてスローライフバイブルのような作品からもう少しストーリー性が高くなっている。
雪を知らない地域で育った私にとって冬バージョンは過酷すぎて正直他人事のようだったので春バージョン始まったらなんか嬉しくてニヤニヤした。
冬に出てきた雪に埋めた納豆や、はっと汁美味しそうだったけど、春を告げてくれる野草の天ぷらやお浸しはやっぱいい。
つくしは「健気に天を目指す、大地の小さな精霊。」だって、、、ユウタ君、いい事言いすぎだ。

植物が育つのにはタイミングが大事。空の声と土の声を聞いて種を蒔く時を決める。
そうやって人間の都合ではなく、自然の方にちゃんと寄り添わないと美味しいものはできてこないという事。
分かってはいるけど、実はちゃんと1から野菜を作ってない私には食事前のいただきますの本当の意味分かってなかったのかもしれないと思った。
イチ子ちゃんが怠け者ならば、私は死体だ。いやー実に恥ずかしい。

みんなけっこうイチ子に厳しいけど、時には現実から目を逸らしててもいいじゃない。たまに愚痴言ってもいいじゃない。
一生懸命今を生きているならそれだけでも十分素敵だと思った。

この映画は橋本愛ちゃんの声が心地いいのでずっと聞いていたくなる。そして松岡茉優ちゃん可愛いくて見ていて嬉しくなる。
三浦貴大は本当は都会ボーイなのにちゃんと山の男に見えるからすごい。

怖がっても悔しがっても今は今しかない~♪進もう〜
yuiのエンディング、なんかぴったりだったな。
ちろる

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