Azuという名のブシェミ夫人

夜のとばりの物語のAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

夜のとばりの物語(2011年製作の映画)
4.5
フランス映画フェス開催中。
今回はミッシェル・オスロ監督のアニメーション。

影絵で構成された世界の美しさにすぐに心奪われた。
なんて素敵♡♡♡
非常に繊細に描かれた色彩鮮やかな背景は、人物の影絵(黒)によってより良く映える。
こういうと馬鹿みたいに聞こえるけれど、『黒』って色なんだなって。
色彩と言うと、つい鮮やかな赤・青・緑・黄色などを思い浮かべるでしょう?
でも、この作品を観て改めて黒ってなんて美しい色なんだろうって思ったのです。
『シャネル&ストラヴィンスキー』で黒を愛したココ・シャネルが、鮮やかな色は好きじゃないのかと聞かれた時に『黒がある限りは』と答えていた。
うん、今なら凄く分かる。
黒があっての色彩なのかも。

全く繋がりは無い世界中を舞台にした寓話のオムニバスストーリー。
『狼男』『ティ・ジャンと瓜二つ姫』『黄金の都市と選ばれし者』『タムタム少年』『嘘をつかなかった若者』『鹿になった娘と建築家の息子』の6編。
幻想的でファンタスティックな内容ではありますが、どの話も人生への教訓・戒めのようになっており見た目とは裏腹に苦みを孕んでいます。
私は一番最初の話『狼男』が好きかな。
森の描写が素晴らしく美しくて、はっとした。
あと、あの衣装を自動で作ってくれる機械が激しく欲しい。

子供の時観てみたかったし、意味が分からなくても子供に見せてあげたい。
ジャケットもすごーく好みだし、Blu-ray買って飾ろうかな。
美しきアニメーションに心地好いフランス語が乗って、眼にも耳にも心にも幸せな時間♡
夜中にお部屋を真っ暗にして鑑賞されるのがオススメです。