くう

チスルのくうのレビュー・感想・評価

チスル(2012年製作の映画)
3.8
配信で。

「海岸線5kmより内陸にいる人間を暴徒と見なし無条件で射殺せよ」

太平洋戦争後、アメリカ支配下の南朝鮮・済州島で行われたアカ狩りと言う名のジェノサイド、済州島四・三事件が描かれる。

といってもシーンのほとんどは島民たちの賑やかな会話劇。逃げ切れる気すらしてしまう。

韓国映画によくあるベラベラ喋りツッコみツッコまれるうるさいほどの会話劇がモノクロの映像で展開される違和感。

「アカなんて知らない」何の罪もない一般人が緊張感なく逃げ隠れしているのと同時に、「なぜこの人たちを殺さなくてはいけないのか」悩む軍隊側も描かれる。

モノクロの惨劇はどう描写されているのかよく分からないシーンも多く、視覚的な衝撃よりも想像力を刺激される。


罪のない人たちがなぜ殺されるのかも分からず残酷に消されて行く様子はまともに見るべきものではないから、なのかも知れない。


美しくすら見える映像は配慮なのかも。