天才音楽家モーツァルトの成功と挫折に満ちた生涯を、ライバルだったサリエリの語りにより描く伝記映画。
2020年108本目。
ずっと観よう観ようと思いつつ長さ故に後回しにしていた本作を漸く鑑賞。時間に見合う、もしくはそれ以上の観応えのある傑作でした。
モーツァルト、こういう35年間の人生だったんですね。勿論多少の脚色はあるだろうけど。えてして早熟の天才は自分の才能に精神がついて行かなくなるパターンが多いような気がする。『レクイエム』を書く頃なんかはもう完全に狂気の世界。
サリエリの気持ちも痛いほどわかる。才能ある人ほど自分より上の人を嫉妬するものでしょう。埋められない差に気付けるから。ただやはり嫉妬は人生を悪い方にしか変えないなと改めて。自戒の念を込めて。
あとはやはり作品を彩るモーツァルトの数々の超有名な楽曲の成り立ちをストーリーとして知ることができて楽しかった。個人的にはフルート協奏曲にも触れて欲しかったな笑