にゃんちゅう

ヴィオレッタのにゃんちゅうのレビュー・感想・評価

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)
4.0
自由奔放なカメラマンの母(イザベル・ユペール)が美しい娘ヴィオレッタ(アンナマリア・バルトロメイ)を何気なく被写体にして写真を撮り出したら世間で大受けして執拗に彼女にモデルをするよう強要するんだけど、ポルノと芸術の倫理の境を越えてしまって娘はどんどん退廃していっちゃう話。


たしかこれ実話ベース?かなんかだったのだと思うのだけど、シュルレアリスム全盛期が背景っぽくて胸熱。
映画の中でポルノか芸術かの議論があって、結局ポルノってことになっちゃって発禁処分されちゃうところがあるのだけど、
仮にこれがポルノでなく芸術として評価されていたとしても、ヴィオレッタちゃんは学校でポルノ娘言われてたんだろうなあ。
なんて。
ポルノじゃない!芸術だ!という主張には賛成派だけどヴィオレッタちゃんが消費の犠牲者になってしまったのは罪深いよね。。とかしみじみおもっちゃったり〜

作品の見どころはなんといってもヴィオレッタちゃん!
ヴィオレッタ役のアンナマリアちゃん、普段は学校通うあどけない普通の少女っぽいのにお化粧すると途端に妖しげで危ういニンフェットに…◎
思わず引き込まれてしまう表情と雰囲気が素晴らしい。
そして狂気の母のイザベル・ユペール。最高。娘の学校での環境とか倫理観とか顧みず己の美意識と自己肯定感満たすためだけに写真を撮り続ける姿、至高の自己中。

ニンフェットすきにはたまらない作品ですん◎
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