ちょこばなな

ヴィオレッタのちょこばななのレビュー・感想・評価

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)
2.0
世界観も衣装も音楽もすごく綺麗で好き。
イザベル・ユペールとアナマリア・バルトロメイが、うっとりするほど美しい。

ただ、ヴィオレッタも母から離れたらいいのに、逃げたり戻ったりどっちつかずだし、嫌だと言いながらモデルやメイクを楽しんでいるし、言葉と行動が矛盾しすぎて被害者のようには見えず、可哀想とは思えなかった。
祖母も神に祈るばかりで止めることもせず無責任。

ヌードを芸術だと思っている人に、裸を撮るなんて愛してないのと一緒だしおかしいと言っても無駄だと思った。
愛されたことがない人は愛し方が分からず、子どもに受け継がれる。アンナの思想が母の思想とそっくりでゾッとした。
この連鎖が止まることはあるのだろうか。