夏、リゾート地ポンペイに訪れる傲慢な富裕層への天罰。
ヴェスビオ山噴火については2,000年以上もの間、そう伝えられてきた。
しかし、2018年。夏ではなく秋に噴火が起こった根拠が発掘され、新事実が明らかとなった。
当時のポンペイは人口の半数以上が奴隷で、労働者階級だった。(他2〜3割が商人、残り少数が貴族)
奴隷たちは稼ぎ次第で自分自身の身分を雇主から買い取れた。自由の身を得て、政治家にまで成り上がった者もいたと言う。
庶民こそが火山噴火の真の犠牲者なのだ。
火砕流は将来へ向け必死で生きている人々を瞬く間に街ごと呑み込んだ…
と、こんなドラマを全く活かすことなく、本作は先が読める陳腐な決闘とラブストーリーに終始。
ポンペイが舞台でなくても同じ話を作れそう。残念。