イチロヲ

団地妻 昼下りの情事のイチロヲのレビュー・感想・評価

団地妻 昼下りの情事(1971年製作の映画)
3.5
不満足な性生活を送っている団地暮らしの人妻(白川和子)が、自由気ままに放蕩する隣人夫人(南条マキ)により、人妻売春の世界を知らされてしまう。日活の成人映画路線、「日活ロマンポルノ」の記念すべき第一弾(「色暦大奥秘話」との同時上映)。

60年代のピンク映画に出演していた、白川和子が主演を務めている作品(最初は香取環にオファーしたらしい)。ポルノ路線に関して素人同然だった現場スタッフを、経験者である白川和子がたった一人で統率したという逸話がある。

物語内容は「夫婦円満の鍵は夜の営みにある」を具象化している、スタンダードな性愛ドラマ。妻の気持ちを察することのできない夫(浜口竜哉)のせいとも捉えられるが、夫は妻との生活を安定化させるために労働しているので、夫婦はどちらも悪くない。

家庭用VTRとアダルトビデオが存在していない時分であることを念頭に置きながら、女体がスクリーンに大写しになっている衝撃を脳内で追体験すべし。2010年度のリメイクは「昼下がり」。本作は「昼下り」。ここテストに出るから覚えておくように。
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