群狼戦術の話ではなく、ドイツ海軍の潜水艦に沈められた(元)大型客船ラコニア号の話
遭難した民間人達を撃破した側のドイツ海兵達が救助したという事実を元にした作品で、戦争映画というよりは正しい事を為す男達の絆を見守る+船客だった英国人達のあれやこれや、って感じなので、邦題から連想するような海戦を楽しむ作品でもないし潜水艦映画期待するとちょっと肩透かしをくらう
ナチ色も薄いしデーニッツいい人みたいにみえちゃうし、事勿れ主義を貫いた英軍や赤十字旗を確認したのに爆撃した米軍を責めてる描写も無いし…『ドイツ兵がみな残虐非道なわけじゃ無かったし、みんないろいろ事情があって仕方がなかったんだよ!って思ってくれたらいいのにな』的でなるほどBBC作品
潜水艦の艦長ハルテンシュタイン役を演ってたケンデュケンがSNSでラコニアのポストをしてたのでつられて久々に再見
時に迷いながらも自らの良心に従って正義を貫く艦長と、階級を超えて信頼を置く古参の機関室長とのやりとりが見どころ
航海長がやるべき事を副長とか機関長がやってるのはなんかいろいろおかしいと思うのだけどまぁ大事なとこはそこじゃ無いからね
そういやこれもベートーヴェンの7番第二楽章案件だった 短いけど
鉄十字勲章ならぬ木十字勲章のとこやっぱり大好き
デュケンの友人兼ライバル的な役やってたジーモンヴェルフェーベン、この時はまだ俳優業してたんだな
ニコライキンスキー(顔が喧しい)、マルチリンガルだからドイツ作品でも独人役だったり仏人役だったりして忙しいひとだけどここではデーニッツの副官でわりと嫌な役やってた
マティアスおじさんチャーミングで最後のウィンクまで最高〜
マッチェンツは登場時点でもう胡散臭いしサメ捌いたりしててお笑い枠かと思いきや劇中でキリッと働く副長なのでとても良い(胡散臭さの1/3くらいははあのサングラスからきていると思う)
フレデリックラウは相変わらず18歳新兵に見えない
イタリア兵捕虜(ボクサー)はちゃんとイタリア人だったんだな
ヒルダの家族がドイツ国籍持ってるのに処刑されたのは反ナチだったから、でよかったのかなーそれがいまいちはっきりわからなくてモヤモヤ