雨丘もびり

クジョーの雨丘もびりのレビュー・感想・評価

クジョー(1983年製作の映画)
4.5
原作は表紙がコワくて読めません(内容はググった)。

久々に、すっごい恐い映画でした[[;+△+;]]。
古い映画特有のワレた音が余計に恐い。音がキモの映画だったけど、暴力性を伴った音として割れ響いてて、素晴らしかった。キツ。

Cujoがね。
だんだん狂犬病に侵されてゆく中で、ふっと我に返って「あれ?いま....大好きな男の子に、吠えてた?.....ど、どうしよう」って怯えてどこかに消えちゃうのが、もう悲しすぎる。

ガサツなおっさんどもの騒々しい物音に、イライラつのらせて噛み殺しちゃうのワカリミ。私も頭痛ひどいとき、他人の物音に妙に殺気立つときがあるので。
Cujoが怒りの内圧を高めていって、ついに爆発させるまでの描写がとてもリアルだったわ。

最近、散歩してるセントバーナード見たけど実際デカいな!
大きすぎて犬じゃないみたい。公演でグデッて寝そべってたけど怖かった。
狂犬病、人間は噛まれたら即アウトではないそうだから、劇中の犠牲者はシンプルに噛み殺されたってことかな。ぜんぜんあり得ると思う。すんごい力強そうだもん。おとなしくってもキレることはあるでしょうし。

...しかし、どうやって演技付けたんだろ。犬、巧い。
人間の役者さんたちも巧み。ヒス気味なお母さんも泣き虫ぼっちゃんも迫真で良かった。『震える舌』みたいの私ダメなんだよ~(*□*)


因果応報がテーマの物語好きなキング先生ですけど、
主人公ドナの罪は、浮気の方なのか、ぼうやの「怪物が来る!」っていう恐怖をオトナのリクツでないがしろにした方なのか、映画ではわからなかったです。そこちょっと知りたい。
新装版文庫おねしゃすm(_ _;)m


...ほんでさ。
「クジョー」なのか「クージョ」なのか問題。
映画の中では、呼びかけるシーンしかなかったから、母音を伸ばした読み方...「空条」が近かった気がする。
私的に承太郎はあんまり。アバッキオ一択なんで。