Donatello

マエストロ!のDonatelloのレビュー・感想・評価

マエストロ!(2015年製作の映画)
2.3
バラバラになってた楽団員を再び集めて、訳ありの指揮者が高みへと導いていくサクセス・ストーリーものっぽい感じ…にしたかったんだろうなというのはわかりますよ。
まぁ全体的にそう装ってますけど、なんというか、特に感動することもなく、かといって凄く笑える訳でもなく、観終わった後「なんだそりゃ」と真顔で唸ったで。

松坂桃李君演じる主人公やキャストの幾人かにそれぞれドラマが与えられてはいるものの、それが広く浅くで、感情移入し辛くてですね。
謎めいた指揮者役が西田敏行さんですが、これがまた無茶苦茶で流石にオーケストラの構成なんかに浅識な僕も「いやそれはおかしいだろ」と。

プロットとしての落とし所もどうかと思いますが、訳のわからない映画ではないだけに、方向性が曖昧なのと、こう心に響いてくるものがないのは残念。

物語が観たいのであって、オーケストラの映像と音楽を楽しみたいならそれこそベルリン・フィルのBlu-rayでも延々観てた方が余程有意義かとは思うのですがね。

あまりにも拘り過ぎてよくわからなくなるよりは、ある物事に造詣が深くなくとも魅入ってしまうような、寧ろ『セッション』の菊地vs町山論争みたいなのが起こってしまうぐらいが丁度良いんじゃないか。
そんな事を考えマエストロ。