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国際諜報員ハリー・パーマー/三重取引のcatmanのレビュー・感想・評価

2.5
1994年製作、劇場用ではなくてテレビ用映画だそうで、まぁこんなものかと思いつつ、でもこれをハリー・パーマーの続編と呼ぶのはかなり抵抗があるよなぁと思うくらいの残念なクオリティ。そもそもハリーがロシアで民間調査会社をやってる設定なので、彼は既にスパイですらなく、ロンドンの街並みも一切見られず。印象的な映像も粋な会話劇も無し。60年代の最初のシリーズに見られた魅力的な要素が全て無くなっているのは困ったもんです。製作の動機がナゾ。サンクトペテルブルクでのロケは、エルミタージュ美術館なんかそれなりに見所あるんだけど。
マイケル・ケインが全然イケてないのは退屈な脚本に加えてヘアメイクや衣装が駄目なのも要因。オシャレ感ゼロ。リック・ウェイクマンの音楽もまるで80年代のB-movieの様でハリー・パーマーの世界観に合ってない。共演のショーン・コネリーの息子は悪くなかったと思う。
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