もえ

紙の月のもえのレビュー・感想・評価

紙の月(2014年製作の映画)
3.7
こういう、殺人じゃない犯罪者の映画で、女主人公って日本ではあまりない気がする。
ハラハラしっぱなしでした。
池松壮亮の出演作品をドラマ以外では初めて観たけど、なるほど、人畜無害な顔して歯車狂わす青年(意図してはない?)役がよく似合ってるなぁ。
2人の惹かれていくシーンとか、そこだけ切り取ればふつうの純愛ストーリーみたいで作品のテーマと比べたらBGMが妙にロマンチックで笑えてしまった。
主人公のリカ目線では全てがドラマみたいな素敵な出逢いだったんだろうな。
個人的に池松壮亮のありがとう、がちょっとイラッとした。笑
宮沢りえは、『湯を沸かすほどの〜』時の役と性格が真反対なのに全く違和感ない。さすが。徐々に身なりが変化していく様子も面白かった。
旦那さんののほほんぶりはお馬鹿だな、と思う一方その無神経さでリカは小さく小さく傷ついてきたのかなぁ。
でもやっぱり彼なりに頑張っているのに可哀想に思えてくる。
話の流れとして、最後はだいたいこうなるだろう、と思ったんだけど…
そうきたか、と意表を突かれた。
もえ

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