samurai_kung_fu

ニンフォマニアック Vol.1のsamurai_kung_fuのレビュー・感想・評価

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)
5.0
フォントリアーの過去作『キングダム』あたりの軽い感じが楽しい。特にユマ・サーマンが登場する章は劇場全体がドッカンドッカンと揺れるほどの爆笑であった。
『メランコリア』でも、ウド・キアーが登場する場面は完全にギャグとして演出されていたし、『ドッグヴィル』で二コール・キッドマンに括りつけられるドアベルは最狂の冗談であろう。漆黒の鬱映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』だってハイテンポで嫌なことが起こり続ける状況は、コーエン兄弟あたりが作れば素直に笑えるコメディになったに違いない。
フォントリアーの不幸は、ドグマ95あたりで集まった監督や観客が洒落の通じない連中であったことだ。
本作はポルノ作品とされているが、肝心のセックスシーンに艶やかさや劣情を催させる効果は無く、ひたすらに滑稽だ。そもそも。男も女も性器は人体のデザインとして唐突で、どこか滑稽だ。ちんぽこは慌ててとって付けたように突き出しており、まんこは曲線の交差する点にいきなり内臓の入り口が開いている。セックスとなると、その凹凸を合わせてヘコヘコと動かすのだ。
「これって笑えるよね?」
というフォントリアーと観客の間にようやく幸せな共感の橋がかかったような、そんな面白いパート1だった。
早くパート2が見たい!