ひろあき

ニンフォマニアック Vol.1のひろあきのレビュー・感想・評価

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)
4.1
ダンサーインザダークのときもそうだったが、ラースフォントリアーは運命に踊らされる弱者を描くのが上手い。彼らはある一点においてのみ弱者であるのだが、それ故に不幸のどん底に落ちて行く。が、彼らは周囲に助けを求めることもしなければ、媚びることもない。悲劇のヒロインを演じない。だから観客はイラつく。じゃあもう死ねよとすら思う。観客に与えるインパクトに注力し過ぎていて、もはやメッセージ性より如何に観客に感情(絶望)を彷彿させるかの挑戦にみえる。
ダンサーインザダークより技巧を凝らしていて見やすい。
スチール写真の構図といい、幼稚なパンツといい、貧乳といい、バルテュスの絵っぽい。
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