りっく

ニンフォマニアック Vol.1のりっくのレビュー・感想・評価

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)
4.2
トリアーの詩的な台詞や映像、音楽の使い方、メタファーに次ぐメタファー。どれをとっても最高のコメディ映画!ゲンズブールの話を聞いて「コイツ何言ってんだ?」と大写しになるスカルスガルドの表情がサイコー!そして瞬間最大風速を叩き出したユマサーマンに抱腹絶倒!

乾いた人生観も相まって、本作で描かれるセックスもどこか渇ききっている。隠し味となる愛を信じずに自ら男との関係性を断ち切った結果、何も感じなくなってしまうまでを描く。

トリアー作品の中では最も観客の事を考えて作られた映画。セックスはアドベンチャーであり、ボーントゥビーワイルドであり、数式であり、賭け事であり、魚釣りのルアーであり、喜劇であり、トリフォニーであり、遊戯であり、感度の高い自動ドアである。なんて楽しい映画なのだろうか。
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