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ニンフォマニアック Vol.1のsonozyのレビュー・感想・評価

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)
4.0
デンマークの奇才(いい意味で?変態。笑)、ラース・フォン・トリアーの脚本/監督作。

2歳の頃から性器を意識し、12歳で夢想オーガズムを知った色情狂(Nymphomaniac)な女、ジョーの半生のストーリー。
二巻・8章(「第一巻(1〜5章)」「第二巻(6〜8章)」)からなる作品の第一巻。

顔面傷だらけで道に倒れていたジョーを助け、家に連れ帰った60歳の童貞男セリグマン(ステラン・スカルスガルド)が、ジョーの話を聞きながら、関連する寓話・逸話・史実..などを交えて冷静に対応していくという展開。

色情狂の女性がテーマなので、あらゆる男たちとのあらゆる性体験が繰り広げられますが、この「第一巻(1〜5章)」では、現在のジョーをシャルロット・ゲンスブールが、若い頃のジョーをステイシー・マーティンが演じてます。(『グッバイ・ゴダール!』のキュートな印象が残る)

●バスルームでのカエル遊び。
●初体験の相手・ジェロームとの「3+5」
●女友達Bとの電車内でのセックスゲーム
●木々との時間を過ごした父の思い出
●ジョーの相手の一人Hの夫人(ユマ・サーマンの怪演)
●バッハのポリフォニー(3声の定旋律)に即した3人の男の話
などが楽しめます。

波乱万丈過ぎるジョー(顔面傷だらけ)の話を、理性的に返すセリグマンの二人のやり取りがとにかく面白い第一巻でした。
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