明石です

愛しのジェニファーの明石ですのレビュー・感想・評価

愛しのジェニファー(2005年製作の映画)
3.8
ジェニファーなる異形の女性を愛してしまった悲運な男の話。ダイオ・アルジェント監督のTV映画。冒頭から謎の男が「こいつは殺さねばならんのだ!」と叫びながらジェニファーの首に包丁を振り下ろそうとするという『オーメン』(あるいは『リング0』)のラストシーンみたいな不穏な幕開け。そしてジェニファーを助けた別の男が彼女に惚れてしまい、、というお話。

アルジェントの映画なのにちゃんとストーリーがまとまってて笑、なおかつゴア表現のエゲツなさは他作より気合が入ってる。ジェニファーが男の子のお腹を生きたまま割いて、内臓をがつがつ食べるシーンは、食事前に見なくて良かったと本気で思う笑。これが劇場じゃなくお茶の間で流されていたというのに驚きよ、、

ストーリーは『富江』をモデルにしてるのかなと思った(日本びいきのアルジェントならあり得そうなことですね)。ただ美貌で男を骨抜きにする富江とは違って、お顔は(ジャケットの通り)異形のモンスターなので、かわりに抜群のスタイルとベッドの上でのテクニックを駆使して男の下半身を支配するというまさかの設定笑。しかしよく出来たお話でした、、ラストと序盤が繋がるストーリー、個人的には大好物で、こういう永遠に続く怖さを想起させる物語はとくに好き。
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