マジックミラー炸裂のくだり、『親密さ』直結の並列移動等、見惚れるショットは数多くあれど、終始「なんの話」感、拭えず。連れて行くと言ったり放置したりやっぱり連れて行ったりやっぱり置いてったり、出てけと言ったりやっぱり引き留めたりやっぱり出てけと言ったり結局くっついたりやっぱり離れたり、帰ると言ったりやっぱり来たりついて行くと言ったりやっぱり逃げたりやっぱり戻ったり...男たちが前言撤回の連続でウーロウロウーロウロしている一方、早々に物語から去り二度と戻らなかった、女の潔さのほうが否応なく際立つ。仁義だかなんだか知らないが、よっぽど「二言がない」のは、女のほうである。
ムラジュン相変わらず格好良いが、え貴方ヤクザだったの と途中で気づく程度に控え目な迫力で、キタノ映画に匹敵するアウトレイジャスな雰囲気はごめんなさい、感じなかった。