マジックミラーとカメラのファインダー、見るものと見られるもの。一見、見る側の暴力性を示しながら、彼らが一方的に見る側ではいられなくって深淵に覗き込まれるという逆転の構図が秀逸。
濱口作品は多言語用…
な、なんてすごい作品なんだ…
『フレンチ・ディスパッチ』が吹き飛びかけてる衝撃…。
2010年に撮られた映画に対してこんなことを言うのは的外れだが、2010年代後半以降の価値観からしてみれば本作で…
近年の濱口作品にも多分に見られる要素がこの時からチラつかされている。カメラを通して、人の魅力は言葉の壁を簡単に乗り越える。しかし、同時に言葉の壁は高くもあり、その壁が今作では物語をドライブする。言葉…
>>続きを読むなんなんでしょう。一体なんなんでしょう。濱口作品を観るとつい口にしてしまうけど、圧倒的な引力。
スクリーンに吸い込まれるような引力。
別に濱口贔屓をしているわけではないけど、正直言って非の打ち所がな…
外から見てるつもりでも気づいたら巻き込まれているみたいなことあるよなあと。カメラマンとして撮影することで外にいるような気がしてたし、正義感を持ってリュウを韓国に連れて行こうとするけど実は自分がめちゃ…
>>続きを読む日韓合作映画で普通に人が死ぬし暴力もあるし全体的にダークな雰囲気が漂う濱口の異色作。カーテンが揺れる描写とか時折黒沢清みたいな瞬間が訪れる。人間は潜在的に矛盾を抱えて生きているという描き方はまさに濱…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
木村に逃されたリュウが何万分の一位の確率でタイムリーにタクシーを拾うシーン、ラストのシャッターを切り損ねて今生の(?多分そうだと思うが)別れになるシーン、そして伝わったり伝わらなかったり誤配されたり…
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