精神病棟に収容されている少女（網浜直子）が、姉（中村れい子）と外科医師（佐野史郎）のカップルから凄惨な治療を受けてしまう。宮崎勤連続幼女誘拐殺人事件の発生により、タイトル改変を余儀なくされた、ギニーピッグ・シリーズ第7作目。
頭から脳ミソが半分出たままの女の子が、ダンボールのロボットと化した佐野史郎と対決する物語。精神障害を題材に取っているため、過去シリーズで展開してきたグロテスク表現が、幻覚症状の扱いとして描かれる。
アイドル女優からの脱却を試みている網浜直子が体当たり演技を披露しており（基本的に叫んでいるだけ）、グチャグチャのネバネバにされてしまう。とりわけ、浴衣姿で脳みそと内臓を露出させている姿に、猟奇的エロティシズムが感じられる。
佐野史郎と中村れい子のキチガイ・カップルぶりが微笑ましい限りであり、「幸せそうなカップルだなぁ」という、憧憬の念が湧いてくる。とりわけ、ふたりが患者の脳ミソに欲情してしまう、開頭手術のシーンが非常に素晴らしい。
