LEO

フライト・ゲームのLEOのレビュー・感想・評価

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)
3.3
飛行機という密室の中で、次々と容疑者が現れるサスペンスストーリー。
最後の最後まで犯人が分からないストーリーは秀逸。

…ではあるが、犯人はどうやって主人公の携帯にアクセスしたのか?
機長はどうやって殺されたのか?
あそこまで強行に、愉快犯じゃなく実際に犯罪を行おうとしている奴がメールしたというなら、「こちら航空保安官ですが、5分位前に周りの人でメールしてた人いませんでしたか?」って取り敢えず聞けばいいのに頑なに隠すのは何故?などなど、置き去りにされたままの伏線らしきものがいっぱい。
犯人の動機もなんかぼやけてたしなぁ。
まぁ、3・11の亡霊に取り憑かれてしまった思想犯だったって事なんだろうけど。(実際にアメリカには多いらしい。)

ま、狭い機内を191cmの大男が行ったり来たりするのは密室の不自由さをより際立たせて緊迫感を高めていたし、カメラワークも悪くなかったし、全体としてはつまらなくなかったんだけどね。

話は変わるが実は私、リーアム・ニーソンという俳優の存在を知ったのは「シンドラーのリスト」からで、その後はっきり意識したのが「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン、そして「スター・ウォーズ」のクワイ・ガン・ジンなので、ああいう紳士的なイメージが強かったものの、最近のこういう“人生に疲れ切ったダメおやじ”的なキャラクターをやらせても天下一品ですな。
LEO

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