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フライト・ゲームのYYamadaのレビュー・感想・評価

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)
3.7
【アクション映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ○: 心理描写より外面的な動作を重視
 ○: 格闘・戦闘を解決の糸口とする

◆作品名:
フライト・ゲーム (2014)
◆アクション映画のジャンル
現代劇 / ハイジャック真犯人を探せ
◆類似作品
・エグゼクティブ・デシジョン

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・ニューヨーク発ロンドン行の旅客機に、警備のため搭乗した航空保安官ビル。しかし、離陸直後、ビルの携帯電話に「1億5000万ドル送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺す」との匿名の脅迫メールが届く。
・やがて1人目の犠牲者が出てしまい、ビルは乗客を拘束して荷物や携帯電話を調べるが、手がかりは見つからない。2人目、3人目と犠牲者が続くなか、やがて犯人の指定する口座がビルの名義だと判明。ビル自身にも疑惑の目が向けられてしまう…。

〈見処〉
①全てを疑え。
・『フライト・ゲーム』(原題:Non-Stop)は、2014年に製作されたサスペンス・アクション。
・『アンノウン』のリーアム・ニーソンとジャウム・コレット=セラ監督が再タッグを組み、高度1万2000メートルを飛ぶ旅客機という密室空間で繰り広げられる戦いを描いた本作は、共演陣も豪華。
・『アリスのままで』(2014)のアカデミー主演女優ジュリアン・ムーア、『それでも夜は明ける』のアカデミー助演女優ルピタ・ニョンゴによるオスカーW女優に加え、『ダウントン・アビー』のミシェル・ドッカリー 、『アントマン』のコリー・ストール、『24:レガシー』のコーリー・ホーキンズなどの印象的な助演陣により、本作の「真犯人探し」は混迷を来す展開を見せている。

②結び…本作の見処は?
◎: ハイジャック映画としての「起承転結」がはっきりとしており、「巨大な密室劇」の緊張感を終始持続。ラストはしっかりパニックものと描かれているのも良い。
○: 本作のリーアム・ニーソンは、ダメ人間の航空保安官を演じているが、「絶対正義」の彼のパブリックイメージとおりの活躍を見せている。
○: 犯人とやりとりするSNSメッセージを画面上に投射する演出は、先に『ハウス・オブ・カード』にて採用されているが、本作においても、鑑賞者の脳裏に瞬時に浸透させる良い演出。
▲: 真犯人によるミステリアスな反抗手口は最後まで明らかにされていないような気がするが…。
▲: ルピタ・ニョンゴのアカデミー助演女優賞獲得後の次作品が本作であるが、あまりの見せ場のなさにがっかり。チーフ・アテンダント役にキャスティング出来なかったのは人種の壁?と疑ってしまうほどの悪意を感じてしまう。
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