航空保安官のビル・マークス（リーアム・ニーソン）は警備のために一般の乗客に紛れて航空機に乗り込んでいたところ、携帯電話にメールが届く。メールの内容は身代金を支払わなければ20分毎に乗客を殺すというものであった。ビルは調査するが何一つ手がかりの無いまま、犠牲者が出てビルは犯人と疑われてしまう。
ストーリーのテンポが早く、主人公のビルが次々に追い込まれる展開に苦しさを感じながらも、どうなるのか先が気になって最後まで楽しむことができました。
主人公のビルが自分の娘のことで精神的に病んでいる部分があり、その部分が犯人にうまく利用されて、航空機内で客からの信用を失っていく流れは、ストーリーとして非常に面白くて、やること全て裏目になるビルがとても悲劇的でよかった。
その反面、ビルが乗客から信用されるようになるまでが急すぎて少し無理があるように感じました。
本作の見どころは犯人の証拠を残さない犯行の巧さだと思います。乗客が20分毎に次々と殺されるのですが、ビルたちの調査を上手くかいくぐり、観ていて犯行の手法が分からなくてとても楽しかったです。
贅沢を言えば犯人の動機の部分をもう少し詳しく描いて欲しかった気がします。犯人が判明してから急展開過ぎて、私にはストーリーに置いてけぼりにされた感じがしました。
それでもストーリーがよく出来ていて、リーアム・ニーソン演じるビルの個性をうまく利用した構成は見事だと思いました。犯人探しが楽しい作品です。
鑑賞日：2022年12月8日
鑑賞方法：BS/CS WOWOWプラス
