しゃもじお兄さん

奪還者のしゃもじお兄さんのレビュー・感想・評価

奪還者(2014年製作の映画)
3.5
"等身大のマッドマックス"

経済が崩壊した後のオーストラリアの荒野でポストアポカリプスな生活が描かれている本作ですが、マッドマックスのように人々がヒャッハーしておらず、限られた資源の中で、静かにリアルな終末生活をしている。ジャケのようなオラオラした映画ではない。しかし、バイオレスはしっかり存在する。

そんな中、名も知れぬ主人公の男はふとした隙に車を奪われる。すぐに彼は代わりの車を手に入れるが、元々乗っていたなんの変哲もないただの乗用車を奪還するために、彼はなぜか必死に、時に冷徹に奔走する。すると彼から車を奪った男に置いていかれた弟と行動を共にすることとなり、次第に彼自身の過去も明らかになっていく。

作品テンションは完全にミニシアター系です。

なんだか掴みどころのない映画でした。