大筋で西部劇版『カサブランカ』だった。なので、どうしても元婚約者を助けようとするジョエル・エジャートンがカッコいい主役に見えてしまう。本来は原題通り、搾取し虐げた悪人に立ち向かい制裁するヒロインの物語なはずだし、確かに悪人にトドメを刺すのはジェーンなんだけど…。やたら甘ったるい回想シーンを挟んで、『カサブランカ』風メロドラマに寄り過ぎてるような。真っ黒髪に染めアクセントも変えた悪ボスのユアン・マクレガーが全然ユアンに見えないけど、それが良いのかどうか…。キャラクターもクライマックスの戦闘もあっさり。傑作『ウォーリアー』のギャビン・オコナー監督、エジャートン贔屓しちゃったんだろうか。
