エクストリームマン

ジョン・ウィックのエクストリームマンのレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
2.9
所謂?「実はヤバイ人でした」モノ。リーアム・ニーソンとか、デンゼル・ワシントンとか。それくらいか。あ、ケビン・ベーコンも。とにかく、その系譜。ただ、観てて思ったけど、キアヌ・リーブスは「実は」要素あまり期待できないというか、最初からオーラ出てるからねー、コイツはやりそうだって。まぁ、それをわかって観ればある種のスプラッタコメディとして楽しめるジャンルだから、それでいいといえばいいのかもしれないけど。

死体掃除人達はちょっとしか出てなかったけどビジュアルだけでキャラ立っててよかったね。特に爺さんがカッコイイ。ホテルのフロントマンもいい味。あと、ただのいい人な殺し屋ウィリアム・デフォーは……うん、まぁウィリアム・デフォーだったね。裏社会の通貨:金貨のやりとりも、まぁありかな。殺し屋達のアットホームな知人感とかも悪くはない。

事前に話題になってたアクションなんだけど、それがね。どうもね。問題というか。リアルとファンタジーの中間というか、中途半端というか。ファンタジーなら、もっとバサバサ敵をなぎ倒して、タイミング良く、編集テンポ上げ目で行けばいいのに。で、逆にリアルならもっとカット割らずに、淡々と殺し、残弾ちゃんと確認したりしようぜ、と。まぁ、鉛筆で3人殺せるのだから、やっぱりファンタジー志向なんだろう。

最大の謎は、あの女殺し屋。マジで何がしたかったのかがわからない。巨大な秩序(中立を貫くホテル)に反抗するのだから、それと拮抗するような組織が実はバックにいるとか、そういうアテがあるとかなのかと思ったけど、結果見るに、特に何か考えて動いたわけじゃなくて、報酬倍額に釣られただけ……なのか?そうだとしたら、これまで何故生き残ってこられたのかがわからないくらいの阿呆だし、そうじゃないならそうじゃないところ見せてくれないとわからないよ、と。

あと、主人公:ジョン・ウィックが裏社会抜けたがってた的な描写ないから、奥さん死んで犬も死んだ時、最早彼を縛るものはなにもないわけで、ということは基本的に本編中のあの葛藤とか、呪われてる云々とか、立ち寄っただけとか引きずり込まれるとか、全部関係なくね?みたいなこと考えてしまう。

ある方面に特化したジャンル映画としてそれなりの完成度で、いい場面もなくはないけど、上に挙げたようなノイズがそれをストレートに楽しむのを妨げている。残念。続編に期待しよう

本作に限らないけど、「ラスボスがジジイで戦闘が虐待にしか見えない問題」は依然として健在だね。