亡き妻から贈られた犬をマフィアの息子に殺された元殺し屋の男ジョン・ウィックが、敵討ちのため再び銃を手に取る…というお話。
『リベリオン』や『シューテムアップ』のような銃撃ちまくり殺しまくりのアクションシーンが見どころだけど、それらと一味違うのが"ガン=フー"と呼ばれる銃撃術。バンと撃ったら一撃必殺、な現実味のないアクションではなくて、身体を撃って体勢を崩したり体術で動きを止めてから脳天をぶち抜いて初めて相手の息の根が止まるので、他のアクション映画にはない独特のリズム感のようなものがあって面白かった。
一作目というと主人公のオリジンを描くために説明的になってしまいがちなんだけど、全体的にそういった説明ゼリフはほとんど無くて、キャラクターの過去などはちょっとした映像やしぐさ、セリフだけで示唆し、こちらの想像に委ねるようなシブさが良かった。シブい、と言っても真面目過ぎず、ラストバトルは銃を捨てて肉弾戦!なアクション映画のお約束はしっかり守っているあたりが好感もてた。
既に続編が決まっているみたいだけど、下手にジョン・ウィックの過去を探ったりする内容ではなくて、とりあえず悪い奴らをバンバンぶち殺しまくってくれるような内容が良いなぁ。
@TOHO新宿
(2015.230)[36]