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ジョン・ウィックのCisaraghiのレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
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本質的に善なる人・キアヌだからこそ成立するエンタメ、キアヌリーブスの人徳あってこそのジョンウィックだと思った。こんな役でも微塵も悪を感じず、むしろ「聖」。そして、キアヌの重量感のあるアクションを堪能。「仕事」の効率のよさと速さには、もはや良心を感じた。

モノトーンに抑えた映像が予想以上にスタイリッシュで見応えがあり、場所なのか撮り方なのか、あまり見慣れないニューヨークが見られて満足。
 ニューヨークのロシア人コミュニティ、ロシアンマフィアという題材が珍しい。リトルロシアってあるんだ。ブルックリン南端コニーアイランドの東隣ブライトンビーチ。海辺にあるから、ウクライナの黒海沿岸の町オデッサからとって、リトルオデッサとも言うらしい。
 
スタジオ撮影も含めて、全編ニューヨーク市内とその近郊で撮影されているようだ。
 ジョンウィックの眺めのいい家には、ロングアイランド北部、ナッソー郡ミルネックの入り江に面したヴィラマルティナというお屋敷や、その近辺の家が使われているみたい。リトルオデッサとは対照的な典型的ロングアイランドの高級住宅地といったところだろう。
 木立に囲まれたガソリンスタンドは、唯一市内から離れたハドソン川の対岸を遡ったアッパーナイアックにある。いいところだな。
 ジョンウィックが宿泊する三角形のコンチネンタルホテルの外観は、マンハッタン島の南端近く、ビーバーストリートとパールストリートの合流地点にあるHaru Sushi が使われている。

キアヌってやせたり太ったりはするけど、若い頃からずっと印象が変わらなくて嬉しい。これからもいい仕事に恵まれますように。
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