教授

ジョン・ウィックの教授のレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
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凄く面白いのだけど。
前半はとにかく引き込まれて引き込まれて。
オープニングから王道を外して外しての展開に、でも、饒舌にならずじっくりと静かな画を見せて物語をジワジワと盛り上がてくる。
奥さんの描き方、犬の描き方、ここは最高だと思う。
キアヌ・リーヴスの髭面も、精悍な印象で悲しみや苦しみを顔だけで強く表現しているから凄いと思った。
アクションも的確で「用心棒」の三船敏郎の「二太刀斬り込む」と同じく銃もどこかと頭部を撃ち抜くというアイデアが素晴らしい。

しかしシリアスな復讐劇かと思ったら中盤以降どんどん間延びするわ、セリフがどんどん説明するわ。
結局いつものハリウッドアクション映画と同じ展開になり、拷問されるわ、仲間が死ぬわ、最後は殴り合うわ。
そこから往生際が悪く王道展開を外そうとするあまりに決着着かないし、話はどこに行こうとしていたのかわからなくなり。
凡庸な展開が突き詰めてないだけになってしまっている。

前半が本当に素晴らしいだけに残念。
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