アキラナウェイ

ブレイン・ゲームのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)
3.7
自動ドアを開ける時は手をかざす。
人の心は読めるつもり。
空を飛べる夢を見れた朝は最高の気分。

能力者に憧れて42年。
いまだに僕はスプーン1本曲げられません。
いい大人になっても夢見がち。超能力系大好き。

「アトランティスのこころ」でもハマり役だったけど、アンソニー・ホプキンスは能力者役が似合うなぁ。静かな佇まいの中で、見えないものが見える感じ。堪らない!!

連続殺人事件の捜査に行き詰まりを感じたFBI捜査官のジョーは、旧友であるジョン(アンソニー・ホプキンス)に捜査協力を依頼する。ジョンは予知能力とサイコメトリー(物体に残る人の残留思念を読み取る能力)で事件解決の糸口を見つけようとする。捜査の末、チャールズ(コリン・ファレル)という男が容疑者として捜査線上に浮上する。しかし、チャールズもまた能力者で、その力はジョンを凌駕するものであった。

キターーーーーー!!
能力者同士のサイキックバトル!!

予知能力がある者同士だから、先読みして、その先読みをして、裏をかいての、まさに"ブレイン・ゲーム"。

超能力の存在に懐疑的な現実主義者の分析医、ジョーの相棒キャサリンを演じたアビー・コーニッシュが魅力的。ブロンドの髪をぴっちり纏めて、ぱっつんぱっつんの白シャツパンツスーツ姿がめちゃんこcoooool!!

予知した未来が、秒単位で映し出されるショットがお洒落、且つカッコいい!!

とは言え、お相手がコリン・ファレルなのが個人的にはあまり萌えず。個人的嗜好もあるけど、アンソニー・ホプキンスと対峙するには彼は少々役不足。

サイキックバトルの裏には安楽死についてのテーマが流れており、考えさせられる。

難病に苦しむ者をその痛みから解放する。
それは単なる殺人か。
それとも究極の愛の行為と呼べるのか。

ラストシーンで知らされる真実が何とも切ない。

犯人がコリン・ファレルだとわかるまでは、ちょっと「セブン」を匂わせる不穏な雰囲気は良かっただけに、コリン・ファレルが顔出ししてからはあまり盛り上がれなかったのが本音。

でも、この類のテーマはやっぱり好きだー!!
アンソニー・ホプキンスぐらいの年齢になってからでもいいから、能力が覚醒したりしないかな…。