ATSUSHI

ハウス・オブ・ザ・デッド2のATSUSHIのレビュー・感想・評価

2.9
惜しくも急逝されたシド・ヘイグさんを偲んで。

マーダーライドショーを始めとするRZ作品の主役として愛されながらも、低予算ゾンビものでも結構縁があったりもするのがこの人。ここでは基のゲームと同様に、全ての元凶を引き起こすキュリアン博士を演じる。出番短いけど


人気ガンシューティングゲームを基に映画化作品の第2弾。
一方の前作は何の戦闘技術に勤しんでいないはずのパリピ達がいきなりミラ様風なアクションを披露したり、ゲームのプレイ画面をやたら挟んできたり、監督がウーヴェ・ボルだったりとカオスな様。しかもアレで劇場公開できたのがまた驚きですが、こちらはソフトスルー。

個人的にバイオの方はミラ様のシリーズのファンだったりするんですが、こちらに関してはゲームの方を猛プッシュ。
主にゲームセンターで設置しているところを見つけて、シリーズ一通りプレイしている(世代的に『3』から)のでどうしても思い入れが人と違うのです。新作では4DX的なギミックを導入させたお陰で、よりジェットコースター感のある臨場感を追求しているのに感心してしまいます♪



さて、本作はカオスなUボル版同様にゲームの世界観よりもオリジナルストーリーを展開してるわけですが、出来に関しては前作と同等と呼びましょうか。

前作で命を落としたと思われたキャラクターが両脚を失いながらも何気なく登場してたり、
銃弾よりもスプリンクラーを用いた電気ショックで大群を一掃するという思わぬゲームのオマージュが見れるのは上手くやっていけてる処でしょう。

何といっても主演のEヴォージアの魅力が大きい。登場時の黒ドレスに拳銃は素敵だけど、舞台となるキャンパスへ出動する時の衣装はチープすぎ。グレーのスウェットって…
ここはタンクトップで立ち向かうVプラットが圧勝。

終盤の主人公補正の行き過ぎ等のアラがかなり目立つのも本作をC〜E級とばかりに格下げしている点も見逃せない。
前作でオナ・グローアーが演じたキャラもここではあっさりゾンビ化してるのもガッカリ
結果、残念な方の低予算ホラーの域を離れられない出来なわけですが、決して退屈はしないのは留めておきたい。


映画化作品のシリーズはこれで打ち止めで終わってしまいましたが続編やリブートが万が一決まったなら、
これまでの物語を踏襲しつつ
ゲームの『4』みたくジェームズとケイトを主人公に強敵マジシャンと大乱闘を繰り広げてもらいたいです!