このレビューはネタバレを含みます
病んだ母親を持つと、子供が苦労する。以上。
手法としては「透明人間」と同じ。見えないものに対する恐怖。そこに頭脳戦のようなものが必要とされます。「透明人間」は生身の人間ですが、こちらは人知の領域を超えた暗闇で生きる悪霊のようなもの。光に弱く、暗闇で姿を現わすんだけど、ブラックライトで姿を見ることができるというユニークな演出。っていうか、一般家庭にブラックライトなんてそんな普通にないだろうに。
ホラー映画における警察官は、まったく役に立たないという鉄則がここにも。
暗闇の目を光らせる悪霊を見て、アピチャッポン監督「ブンミおじさんの森」を思い出しちゃいました。
DVDには未公開だったエンディングヴァージョンが、特典として収録されていてそれを観たのですが、簡単に言うと、母親が自殺して消えたと思った悪霊がレベッカの家に現れるんだけど、レベッカが用意周到にブラックライトだの床置きの眩しいライトだの、たくさんの電球を天井にびっしりと準備してあって、一気にそれを点灯して悪霊が退散して終了というもの。これはちょっとやり過ぎなので、ボツで大正解だと思いました。
っていうか、邦題は「ライトアウト」でよくない?