ルールは守って!ってカンジ
お酒を飲んだ深夜にちょっと気になってるホラーを観ようの回、今回はあえなく失敗。トレーラーというか予告動画はなかなかよくて、しかも『アナベル 死霊人形の誕生』の監督なので、これは邦画的しっとりしたホラーかしら、って期待してたら悲しいことに物理系モンスター系だった。たしかにアナベルのときも実はモンスター系だったもんね……
冒頭の女性の、電気を消したら迫ってきてるって演出はすごく怖くて、しかもシルエットしか見えないけど、でも明らかに人っぽくない輪郭だから明らかな“ヤバさ”みたいなものが伝わってきてとてもよかったんだった。
でもそのあとのパパのシーンは、電気が点いてたらやってこない、ってルールをソッコー破ってて、いやいやその前提が壊れたらダメやろ、など。あと心霊系は超常的能力を持ってるのは仕方ないんだけど、自分で灯りを落とせるんだったら要するにどこにでもいけるってことじゃん!なんとなく冒頭の怖め演出のためだけに光に弱いとかの設定やめてよ!となる。それから結局、物理的にモンスターだったので、やっぱり洋画ホラーは肌に合わない……など、それはわかってたことだけど
もっと面白くなったはずだとも、もっとハッピーな結末があったんじゃないかとも思う。自分で灯りを落とせるからそんなにドキドキしなくて、それこそ町一帯が停電とか、そういう不慮や偶然のなにかのせいで追われることになる方がずっと不安だったし、ママも飲もうとした薬を取り上げられてるくらい有効な手段だったはずで、むしろ病を退けて家族として再生していく、の方がグッとくるような……そんな気持ちだけでは急に病は快復しないってことの暗喩ならあまりに悲しすぎる