みんと

世界の果ての通学路のみんとのレビュー・感想・評価

世界の果ての通学路(2012年製作の映画)
4.0
健気に強く生きる子供達から大切な事を教えられた気がする。驚きと感動が押し寄せてくる。

道無き道を何時間もかけて通学する4人。それぞれ異なる環境に暮らす彼らの通学風景を追ったドキュメンタリー。

ケニア🇰🇪 学校まで15km2時間 (毎朝)
モロッコ🇲🇦 22km4時間(毎週月曜日)
アルゼンチン🇦🇷パタゴニア平原18km1時間30分(馬で毎日)
インド🇮🇳ベンガル湾4km1時間15分(兄の車椅子を押して毎日)

仲間を気遣い、兄妹を思いやり、長時間かけて通う学校。学んだ先の未来の夢を語る子供たち。みんながみんなキラキラした目で学べる喜びと学ばせてもらえる家族への感謝を口にする。
ひたむきに貪欲に学ぼうとする子供達の姿に胸を打たれる。

本来、学びとはそう言うものである筈なのに。自分自身の子供の頃を振り返っても、あんな風には思えなかったなぁ…
今更ながら あの時もっと本気で勉強しておけば良かったと後悔。そして今になって学びたい欲が高まると言う。

ハングリー精神って与えられるものじゃないのが難しいところだけれど、少なくとも日本の教育の在り方には疑問を抱かざるを得なかった。

学校に通える幸せをかみしめてほしい。その先に希望が見いだせる世の中であって欲しい。恵まれた国であるならば、キラキラした目で未来を語れる子供達がもっと増える事を願わずには居られなかった。
みんと

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