サメ幽霊が水ある所ならどこでも出現して物理的に喰いまくるアイデアが素敵な映画。
テンポやキャラも絶望するほど悪くは無く、見せ場もそれなりに楽しいもので見ていられる。そして主要キャラの姉妹がどっちも可愛い上に関係性も個々のキャラもなかなか良い。だからもっとこの2人の姉妹愛を中心に書けば人間パートも結構好きなものになってた気がする。
そしてなんと言っても今作のいい所はサメのバライティに富んだ喰い方。素敵な設定をそれなりに活かした喰いっぷりを見せてくれる。サメも普段行けない場所に行けるようになって嬉しくなっちゃったんだろう。特にコップからのプギャー！シーンは良かった。でもあれくらいで発生できるなら人間の体の約70%は水分というし、もうキングスマン並にポンポン行けた疑惑はある。まあサメ的にも制作の手間的にもそんな連発したい食べ方ではなかったのだろうな。見たかったけど。
まあ別にこのサメの活躍に特別文句がある訳では無いがもう少しゴースト要素を強くしてくれても面白いものになったかも？とは思った。例えば普通に喰われるんじゃなくて過ぎ去った後に骨だけ残るとか、マジで幽霊が出るような演出をほどこしてゴーストシャーク登場とか。それくらいポテンシャルのある設定だった。
面白い要素はあるしまあ普通に及第点あるサメ映画だが、やっぱりダレるしなんだが盛り上がりに欠ける惜しい作品だった。
以下笑ったシーン。
･せっかく題名に嘘偽り無い本当にゴーストシャークが活躍する映画なのにどうしてジャケットの舞台を高層ビル立ち並ぶ都会にしたのか。(高層ビルなどは一切出てこない小さな市の話)
･水遊びを邪魔されて怒り威嚇する子供達の突然のキメ画でᕙ( ˙-˙ )ᕗポーズをしてる少年。https://twitter.com/kaiju__b/status/1261231387253723137?s=21
･『私が妻を殺してしまった…』と言ってたオッサン、普通ならオッサンの間接的ミスにより妻が死んだと思うが、本当にガッツリおっさんが首絞めて殺してたというところ。『いやマジで殺してるんかい！！』
･そのオッサンの『協力しよう』というセリフの後の『始めるぞぉあ！！！』がマジで狂ってて感強くて怖いところ。
