キよ4

胎児が密猟する時のキよ4のレビュー・感想・評価

胎児が密猟する時(1966年製作の映画)
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ピンク映画という実験的映像と哲学的な内容の不条理映画
マンションの一室とひと組の男女 あまりにもミニマムな低予算を逆手にとった男と女の壮大な物語
赤ん坊を欲しがる女と生まれたことを不幸と思う男
娼婦性と聖母性 憎悪と思慕
私の女すべてを受け入れる女おまえは犬だといって監禁拷問調教 自分だけの飼い犬としての女
そこは世の常 欲望通りには男は女を外的内的に支配なんぞはできるわけはないけど理想としては馬鹿な男の願望としてそうありたいと心の隅で俯いて思う私です
オシッコお漏らしのシーンにはちょっとコーフン
雨と蛇口とシャワー
揺らめく影と光
重ね画とコラージュ
顔のズームインとアウト
目 鼻 口元などの顔のアップ
静止画
無音
細い廊下からの遠目のカット
心の声 回想 妄想
面白すぎる映像と難しすぎる内容
最後まで飽きさせない見事な構成演出編集
一室とひと組の男女だけでこんな面白い映画が作れるなんて最高
男の名前がマルキ・ド・サドからとった丸木戸定男というのが笑える
モノクロ映画
キよ4

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