凡々

デカメロンの凡々のレビュー・感想・評価

デカメロン(1970年製作の映画)
3.7
だらしなくみっともない生 性のお話のオムニバス。

パゾリーニの生の三部作の第一部。

人間賛歌

まさか地元のツタヤにあるとは
これこそ発掘モノである。良品とは言い難い。全く万人受けではない。
しかし人間の持つ性をあっけらかんと描き キリスト教の宗教観を良い具合に茶化したりして、とっても面白いと個人的には思う。

自分はパゾリーニ作品には
言葉における詩的表現を求めているのだが、今作にはそれが欠けており、次の話への持っていき方もパゾリーニワールドが炸裂し過ぎていて
生の三部作の中ではイマイチとも言える。

評価すべきは色彩豊かな服装や町並みの風景
14世紀の庶民の生活は全く知らないが、ジプシー感というのか
妙な生々しさや人間臭さを感じる世界観は一見の価値ありだ。
カビリアの夜でも見せてくれた庶民感 自分が生を授かる前の世界を垣間見れてるような気がして楽しい。

現代の映画はちょっと綺麗過ぎる。

エンニオモリコーネの哀愁の漂う民族音楽がとても美しかった。

こういった難解な映画は表面的な所では退屈や意味不明や疲労を感じさせるが
無意識の根深い所で後々に良い影響を及ぼしていのではないかと思っている。
知らない事だらけだけど、視覚聴覚で感じている体験としてきっと良い刺激になっているはずだ。

そう思いながら退屈や不快をもたらすような名作へチャレンジしていく次第だ。