まろ

ショート・タームのまろのレビュー・感想・評価

ショート・ターム(2013年製作の映画)
5.0
ある方のレビューを読んでから
猛烈に見たかった映画、
やっと見ました。

まずこの映画が胸にガツンと
本気でくる人はどっかに心の傷
があるんじゃないかな…??

私は見ていて胸が苦しくなりました
涙がこぼれました

『自分の身に置き換えてみろ
普通の人生を知らず
生きる苦しみを』

映画に出てくるラップです。


ここ三年くらい決して普通
じゃありませんでした。
これからも続いていく、いつ
終わるかは分からない。
今まで味わってた
普通の幸せを知りました

この映画に、出てくる子供たちは
普通を知らずに生きている


主人公のグレイスはずっと
過去のトラウマに付きまとわれて
でも愛してくれる人がいる。


どんな自分でも、愛してくれる人が
いるのはただ唯一の救いなのだと思いました。
そして愛してくれているのを
知ってても心を塞ぎこんでしまう。
自分から幸せを離してしまう。

何でなんだろう?どうしてそんなに
不器用にしか生きられないんだろう。

子供たちにとって親や家庭環境
ほどその後に影響することはないんでしょうね。


ただ普通にうまれたかった。愛されたかった。それだけの思いがどれだけ心に傷をつけるのか。

人形や金魚、依存するものは人それぞれ
かもしれないけど、『何か』がないと
自分を保てないこと。
はたから見ると意味が分からないのかもしれない。病んでるって思うのかも。気持ち悪いって。


でも私は思わない
同じ傷を持つ者、痛みを分かち合える者
大切だと思う。
きっと何も辛い思いをしたことが
ない人が
傷のなめあいって笑うかもしれない。


傷のなめあい上等や!
それで一ミリでも前に進めるなら
どんどんなめあおうや!


今はもう何の光も見えない
絶望だけの日々でもいつか必ず
それを思い出す日が来るって信じたい。

重い話ではありますがそんな希望を持てる映画でした。

こんな状況にいる子供たちに
明るい未来が来ますようにと。
今こんなに苦しんでるから
そのぶん笑えるといいなと思った。

真剣に人に寄り添えるそんな人に
なりたいとおもった。
まろ

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