詩人アレン・ギンズバーグがコロンビア大学時代、実際巻き込まれた殺人事件を元に描いた愛憎たっぷり青春群像劇。
普段BLはあまり興味ないんですが、中心となるデイン・デハーン演じるルシアンがとてもいい！
生意気で頭のネジがぶっ飛んでるけど、カリスマ性があってとにかく色気がダダ漏れ！アレン君と一緒に彼に夢中になってしまいました。
どこか萩尾望都さんの漫画を読んでるような世界観。これを拗らせると女子は薄い本にハマっていくのかな笑
恋愛においては一気に上がった熱ほど冷めるのも早いと思うんだけど、時間が経ってふと思い出し胸を焦がすのはそんな恋だったりする。
きっとアレンにとってルシアンはずっとそんな存在なんだろうな。ルシアンに捧げた詩集読んでみよう。
この結末をみると原題が「Kill your darlings」と複数形になってるのがまた憎い。
愛憎のもつれは血をみるだけではない、精神や志を殺すことだってあることを暗示しているようなタイトル。
そしてルシアンの「文学革命」仲間たちは、この後とても著名な作家や詩人になっていて無知な私はびっくり。
関連Wikiがこんなに面白いのは滅多になく、夢中で読んでしまいました。
