おくの

薄氷の殺人のおくののレビュー・感想・評価

薄氷の殺人(2014年製作の映画)
3.9

舞台は中国、河北地方。
世紀末に起きた猟奇殺人事件に類似する事件が、五年後再び起こる。前回の事件を担当したが未解決に終わった事が心に残り、破綻した生活を送っていた刑事である主人公が、再び強引に事件に関わっていくフィルム・ノワール。

氷の様な透明感がある映像と観てるこっちに寒さを感じさせる張り詰めた空気が、中国の地方が纏う沈んだ雰囲気と重なり、個人的にかなり好きな世界観だった。
夜のスケートリンク、観覧車から眺望した白日焰火、最後の花火は頭に残り続ける。

また、久しぶりに重厚なサスペンスを観た気がするし、ファムファタールのグイ・ルンメイの美しさが凄かった。

邦題が原題の「白日焰火」のままか、別のがあったのではと思うのと、ラストの白昼の花火を際立たせる為にも、薄暗いシーンや夜のシーンが更に多くても良かったかも。