quince68

ゼロの未来のquince68のレビュー・感想・評価

ゼロの未来(2013年製作の映画)
5.0
自分なりに考えたことを
より分かりやすく言語化したくて
初めて考察ブログを漁った映画

また時間ある時に、わかりやすい文章にまとめたいな

これを機に未来世紀ブラジルも見返したい!!!
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私なりに…、テーマは2つ
・自分の意思で生きること(本来の自分の誕生)
・本来の自分の誕生を、命の誕生 と重ねて映画全体のストーリーを設計
なのかな、と。

いろんな仮説があるみたいだけれど
(とか言いながら、死んだ説しか読んでいない)

死を受け入れたことじゃなく
生を受け入れたこと
つまり人が産まれる前の
人と人がコネクトされたことで誕生した
生命の宇宙(お腹の中は宇宙みたいと聞いたことがある)
ゼロ(生まれる前)の未来
命の誕生の神秘
を感じた

何故人は生きるのか
生きる意味はなんなのか
蟻や蜂とどう違うのか
社会的昆虫になっていないだろうか
本当に自分1人で思考しているのか
情報に錯乱されてないだろうか

現代の物質主義に生きる意味を埋もれさせないよう
生きる意味を求めながら生を全うするよう生まれてきた人間

初めはたくさんいる人の中の小さな小さな存在(無数の精子の1つ)でしかなくて
広いところも狭いところも
人の多いところも孤独も怖かった。
パーティや街の風景は、近未来な雰囲気なのにレトロでもあり、Qの過去がはっきりとされるようではっきりとされず。
なによりも生きる意味がないことが怖かった。だけど、怖くもなかった。
ずっと生きる意味を教えてくれる電話を待っていた。
それは、生まれてきて良いんだよっていう
生の始まりの始まりを表すのかな。

会社内部、機密な場所(卵子?とりま子宮)は
ハードウェア(体を作る)のプロがいて
entity(存在、枠組みそのもの)の解析とゼロの定理を完成させる(=誕生、だが解析はできないまま)仕事がある。
コードで繋がれた内部は血管や臍の緒のよう。

Qは、まだX染色体とY染色体の2人(we)だった。(ちなみに、ボブと一緒にいた白いスーツの2人は、でかいのと小さいので、それこそ染色体X/Yだよね。笑)
ベインズリーと出会ってコネクトしようとしたけど、色々あって(スーツを見せた時の"hola"は笑えた。来日して秋葉原行った時に印象に残ったのかな?笑)、
それぞれの存在を尊重し合って(宇宙のシーンで2人は統合されずに、別の存在が確定した。でもブラックホールは通っている)
別れた後もベインズリーの声が聞こえてくるようだったのは
別れの後悔からじゃなく、先に産まれていただけのこと(荷物を全部持って出て行った)なのかも。
ボブ(ハードウェアのプロ、魂を探す装置、体と心つまり1人の"存在"価値を生む、魂を信じているということは魂を求めている)と出会って
IDentity(I)(ボブが名前をめんどくさいとする性格はネット用語のIDから来てるのかな?ID+entity)が形成された。
だから、ボブは必要無くなった(寝込んでしまう)。
ベインズリーと統合されなくても
"きずながある"のは姉弟の絆なのかな。

ゼロの定理は完成させなくてもよかった
これから始まるのだから。
監視社会なのは、胎内という閉鎖された空間で、エコーなどで検査されているから?
何故、Qが選ばれたのかは
"電話が来ると信じていたから"
無の反対=カオスに商値があるのは、求める人が多いから。
生の意味を求めて止まない人に生が授かる。

最後の海辺のシーンで
なんで髪の毛が無いのが
なんで宇宙のシーンやラストで裸なのか分かった。
ブラックボールは、胎児になるための入り口。
海辺で夕日に手を伸ばす姿は、おじさんなのに赤ちゃんだった。
見えないけど赤っぽい胎内で
温かいものに手を伸ばす赤ちゃん。

ゼロが100%である(たぶん最後まで100%にはならなかったよね?それもある意味、ゼロの定理なのかもね。ゼロが100%であるべきというプログラムされた考えは、血統差別を生みかねないもの)ありがたさを感じさせ
ゼロの未来が明るいことを信じたくなる(だってゼロは自分達のことでもあるから)
そんなストーリーでした!

宇宙と人間誕生の神秘を
近未来映画として入り込ませる…
そうなのか真相分からないけど
素晴らしいーーー!!!

ちょっとこの考察と似た構成のショートムービーがあって、その影響大。
それもお気に入り。


テリーギリアム監督が
結局のところ何を意図してたかは分からないけど
どこまででも ちょっとした小物やイラスト人物色… 考え抜かれてるんだろうなと興奮冷めやらぬ。

ちなみにこれは余談。
冒頭ですこーし出てきたニュートリノの話から想像するに、
ニュートリノの発見自体は1930年頃。
1998年にニュートリノに質量があることが発見された。
映画では、質量あることがわかったから何かできるかもしれない的な発言をしていた。
この10年くらいではニュートリノを利用すればタイムトラベルができるかもしれないことも分かってきた(2011年だそう)。だけど、それには触れてない。何か出来るかもと匂わせただけ。
ということは、もしかしたらニュートリノが光より早いことを発見する前の時代設定なのかな?
この映画の設定上の時代は
数十年先の近未来ではなく
現代なのかもしれない。
だとしたら、本当にかっこいい。
近未来と思わせてその世界に引きこませちゃうなんて。
テリーギリアム自体がブラックホールですわ。

あー興奮冷めやらぬ。
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(8年くらい前に書いた感想も混ざってます)

公園のシーン好きだな

標識とか
人々に近未来を感じるのに
ボブは頭が良い以外
見た目とか感じ方が
年相応で現代的で
親近感

Q is U

ダースベイダー
暗黒の帝国の世継ぎ

オートミール
ゲロは食わない
(食事もオートミールなのは胎児向け?)

で、頭良いのに
ピザ屋のねーちゃんの谷間見て
holly shit!
ホルモンのパラダイムシフト起きてて

好きー。笑えるー。
テリーギリアム監督の作品、この人ハマるな〜て登場人物いがち。
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