このレビューはネタバレを含みます
見えない人の視界を表現しているシーンが効果的な演出になっている。
暗い世界と、健常者の見える明るい世界。
カメラは頻繁にピントがボケるため、誰の目線で物語を見てるのかわからなくなる時が多かったが
そ…
登場人物の見えているものは共有できるという、ふつう映画を観ているときの常識が完全に否定される映画。彼らが〈視ている〉もしくは〈感じている〉世界は僕には分からないのだという、絶望感。それが新しかった。…
>>続きを読むロウ・イエ監督の作品を見るのは「スプリング・フィーバー」に続いて2作目です。
「スプリング・フィーバー」ではヒリヒリとした熱量に圧倒されたのですが、今作もやはり人間の生々しい感情のぶつかりが描かれて…
愛は見るのではなく感じるものと人は言う。では、視覚がなければより感じることができるのか?いやいや、そんなに単純なものではない。ある者は、他人が言う”美”をもとに、またある者は匂いをもとに、皆、同じよ…
>>続きを読む『ブラインドマッサージ』激ヤバ映画。盲人のみる世界の追体験。見て見ぬふりをする彼らの、信じている見えないものの美しさは、生ぬるい言葉では表すことができない。脚本は、詩だっった。エンディングのエネル…
>>続きを読む冒頭から異様な雰囲気に引き込まれました。
みんな、「ラ・ラ,ランド」初日に行ってるだろうな〜と思いながら違う方向へ、、。
目の不自由な人々が勤める南京のマッサージ店が舞台の群像劇です。一人一人の立…
役者も全盲のひとも、みんな生々しく、素晴らしい演技でした。目が見えないぶん、触れ合おうとする体温が伝わってくるよう。求めるものはみんな同じ。温もり、愛。まっすぐであるがゆえ、不器用にも、時には野蛮に…
>>続きを読む彼らだって同じ人間なんだ。普通の人のようには見ることはできないけど、健常者には見えないものが見えるんだと思う。妙に生々しいが、彼らの世界や気持ちを知ることができた気がした。
自分の身体を切り裂いて出…
近さ/遠さの対比を上手く用いていたなと。風景とは遠さのことで、近視的眼差しは風景を隠してしまう。見えなくても近くなら見える、というよりもむしろ見えてしまう。近くしか見れない者たちが必死に遠くを見やる…
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