シネオ

PAN ネバーランド、夢のはじまりのシネオのレビュー・感想・評価

3.5
ピーターパンになる前のお話という設定だけど、別のお話として観た方がいいかなぁ。ピーターパンを意識しない方がすんなり入り込めるし、ワクワクするんじゃないかなぁ。

ファンタジーとしてはホントによくできてます。数々のピンチを主人公が乗り越えていく連続に、オトナも子供もスクリーンに釘付けになります。まぁ多少おざなりかもしれないけど、ファンタージーってこういうものですからね。

クセのある監督だから、どんな風になるか楽しみだったけど、
見せ方がとにかく凝っていて、夢が溢れていてよかった。舞台っぽい演出も挿してあって、ファンタジーへのチャレンジが随所にみられました。


PAN役の男の子が、天才肌で抜群にいいです。オーディションで見出され、これがデビューのリーヴァイ・ミラーくん。等身大な子供の微妙な気持ちをよく表現していましたね。脇役が素晴らしいから、余計引き立つんだけど。海賊黒ひげのヒュー・ジャックマンは、さすがの存在感。悪役としての機能は、見事に達成です。「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラが演じるタイガー・リリーも、深みを与えています。そんな配役に加えて、衣装や美術やCGも、文句なしのクオリティ。


なんだけど、無理やりピーターパン物語に結びつけようとする
全体の中ぶらり感が、何とも気持ち悪いんです。ラストもよくわからないし。若き日のフック船長なんて、いい奴すぎて、笑いました。興行的に乗っからないと心配だったのか、監督が好き放題やったのかわからないけど、独立したファンタジー映画なら、ホントしっくりきたのにね。それだけが、ちょっと残念(笑)


12.16 TOHOシネマズ渋谷