takerootsboy

6才のボクが、大人になるまで。のtakerootsboyのレビュー・感想・評価

5.0
すばらしいです(T_T) なげぇし、何も大したこと起こらないドラマと聞いてたから、退屈したらイヤだなぁ思ってたんやけど、一瞬たりともダレることがない瑞々しい語り口に魅了されました。6才の男の子が大学生になるまでを、ホントに12年間を通じて同じ俳優で、毎年夏に撮影し、ストーリーを事前に決めずにそれぞれの人物の成長とともに紡いでいった、という驚異的な作品。やからドキュメンタリーでは全然ないにしろ、人物たちの生な姿が全体の大きな魅力になってて、普通の映画では体験できない、それぞれのキャラクターに対するものすごく深い感慨が生まれるのがとても新鮮。人の成長の過程を少し離れたとこから実際に見守ってる感じになるんだよね。しかもそれぞれの年代の切り替わりが明示されないから、あれ?話が進んだ?あ、身長伸びてる! 住むとこ変わってる、え!声変わりしてる!ヒゲ生えとうやん! みたいな驚きに満ちてて、いろんな問題に直面することはあっても、未来に向かって生きていく子どものタフさみたいなのにじーんとくる。とともに、これは主人公メイソン君の離婚したママとパパの話でもあって、とにかく男運悪過ぎなママの悲惨な結婚やシングルマザーとしての金銭問題などが出てきたり、その一方で、チャラチャラ生きてたパパは意外な女と再婚して、雰囲気がガラッと変わったりと、こっちはこっちでビックリかつスリリングなおもしろさがあり、さらに子供の成長と共に、ふたりとも見る見る老けていくという現実にも胸がうたれた。あと、保守的な人びとの多い南部ならではの、反オバマネタやクリスチャンネタやマチズモネタや銃ネタとが出てきたりもして、サラッとしてる割には、実はとてもてんこ盛りな内容になってる。んで、やっぱ何よりグサーっとくるのは最後のママの台詞やねー。もっと長いと思ってたのに! いや、見てるこっちも全く同じこと思ったよ! もっと見てぇよ! チクショー!笑 見終わってホントにしみじみ感じたこと。人生は後戻りできない。過去に置いてきたものも、後悔もたくさんある。でもとにかく時間は未来にしか進まない。だから、人生にconfuseされることなく、自分が人生をcontrolできなきゃいけない。そして、いい人生にしよう。いい人生にするしかない。そう思いながら、ラストシーンがおわった途端、涙がぶわっとあふれかえった。ほんまにすばらしい映画やった!