165分は長い!!と思ったけど、スラスラ〜と見てしまった。
とある家族の男の子の成長記録映画。
6歳からハイスクール卒業、大学入学までの18,19歳の13年間を、ひとりの少年だけを起用して撮影しているので、見ているこちらも登場人物により親しみを感じやすかったのが良い。
「この子あんなに可愛かったのにハイティーンだとこんなになるんだ...でも面影あるしね」と、親戚のおばちゃん気分。
少年が「魔法ってあると思う?」と父親に問いかけ、返しの鯨の話がすごく好きです。
あとは少年が家を出る日の母親とのやり取り。
子供にとっては自立の時でも、同じその瞬間が親にとっては子供を喪失したかのような虚無感が現れ始めるタイミングなんだな、と両者の視点から見られたのも面白かった。
とにかく同じ人物たちで13年という長い月日をかけて一本映画を作ったというのに脱帽。