yukihiro084

6才のボクが、大人になるまで。のyukihiro084のレビュー・感想・評価

5.0
6歳、7歳っていい感じで面白い。
まだ、どんな奴になるか、わからない。
どっちに転ぶかなんて、わからない。
だから、面白い。

先日、妻は買い物に行きたいと言い、
息子は、公園で遊びたいと言う。
だから、交互に行くこと。相手のやりたい
ことに付き合うこと。を約束させる。
妻は息子を遊びに連れ出すことはない。
公園に連れて行くのは僕の役目になっている。
『ほら、ブランコ、前より上手く
なってるんだよ。クイッと最後に力を
入れるの覚えたからかな。
ほら、うんていも最近は一個飛ばしで
やるようになったんだよ。春くらいまで
全然出来なかったのにね、ビックリだよ。
逆上がり、出来る日は出来るんだけど
今日はダメだね。』と横に座る妻に
僕は熱心に説明をしていると、
穏やかな顔で聞いていた。

(すべての瞬間に、大切は宿っている。)

6歳から18歳まで、
ひとりの少年とその家族の物語。
同じキャストで12年間撮り続けた
画期的な作品。奇跡的な作品。
もちろん、映画館で鑑賞。

伊坂幸太郎は言う。
(人生については 誰もが初参加だから、
誰もがアマチュアなんだよ)

二度と来ない経験を少年はしてゆく。
それはそんな劇的な、映画的なことじゃない。
ブランコをクイッとやるコツをはじめて
覚えた日のように、
静かで小さな出来事の積み重ねだ。
この作品の価値はそこにある。

僕の両親も離婚をしていて、引っ越しも
多かった。父親はたいてい
いて欲しい時や肝心な時にはいなくって、
母親は父親の分までがむしゃらに頑張って
僕を育てた。

今度は僕。息子は7歳。
どんな物語が待っているんだろうか。
息子の12年間をしっかり見届けてみよう。

サン・テグジュペリは言う。
(君がバラのために使った時間が
長ければ長いほど、バラは君にとって
大切な存在になるんだよ。)

わかってる。頑張るよ。