鎌谷ミキ

6才のボクが、大人になるまで。の鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

4.8
[追記]
本作をひとことでは説明できない。まさに「人生そのもの」それも青年の青春期が惜しみなく描かれているから「関係が変化していく過程」が裏のテーマなのかな。観賞後の達成感といったら。長いから買ったのに、全然ポップコーンムービーじゃなかったよ(笑)BGM、コールドプレイのあの曲からポスター画のカット。痺れた…

それっぽい12年間を描く作品もあるだろう。ビフォアシリーズを撮られた監督だからできたのかもしれない奇跡。パンフのレビューで是枝監督が悔しがるわけです(羨ましいの裏返しですが)

どうしても母親視点で観てしまうけれど(彼女は男運が…それでも生きていく姿が勇ましい)イーサン・ホークが演じた実父にも色々感じることがあった。主人公が素直になれていたのは、母でも義父でもなく、実父だったと。男同士って、こんな感じなのかな。性のこともオープンに話せちゃうし。キャンプのシーンは特に羨ましかった。

高校の頃の彼女には「(制約のない世界なら)普通を演じなくていい」と本音を打ち明けたり、メイソンの成長はセリフにも現れてる。迷いや不安、葛藤。「時間は途切れない」今過ごしている時間は永遠ではないけれど。

DB(メイソンの布団の柄もw)セラムンのルナまで!GBカラー、wiiまで登場して(車はトヨタだし)どことなく日本寄りな作品かもしれない。小物として登場してくれて嬉しいものばかりだったから。
鎌谷ミキ

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